越境EC
越境ECとは
読み:えっきょういーしー
越境EC(Electronic Commerce)とは、インターネットを介して国をまたぐ商取引を行うことです。
日本の人口減少による消費低下や訪日外国人の増加等により、日本の良いモノを海外へ販売するという越境ECが近年注目を浴びています。
越境ECのメリット
主なメリットは次のようなものが挙げられます。
<事業者のメリット>
■桁違いな市場規模への参入
■海外に直接出展するより、コスト・手続等においてハードルが低い
<利用者のメリット>
■自国では手に入りにくい商品を購入することができる。
■信頼性のある国の会社から購入でき、偽装品を防ぐことができる。
越境ECのデメリット
商圏が絞られず多くの可能性を秘めている越境ECですが、メリットも多い分、デメリットもあります。
■国毎に法令や規制等が異なるため正確な知識や対応が必要である
■言語、決済、物流等、販売先の国に合わせる必要がある
■配送コストが高く、紛失や破損のリスクがある
■為替変動リスクがある
経済産業省のレポートによると、2016年度では、中国が越境ECで日本から購入した商品の合計金額が1兆円を超えています。これはすでにインバウンド(訪日観光客)における中国人の消費額を上回る金額になります。
ハードルの高い越境ECですが、今後も市場拡大を続けると見られ、自社ECサイトだけではなく国外のプラットフォーム(ECモール)出店という手段も多くとられています。