ネットショップ開業でかかる費用の内訳

公開日:2018年03月29日

更新日:2018年03月29日

ネットショップの開業にあたり、どのような費用がかかるのでしょうか? 商品を仕入れる資金や、サイトを制作するための費用はもちろんですが、それ以外にもさまざまな費用が必要で、資金をしっかり確保しておくことが重要です。
ここではネットショップの開業に必要な費用や資金調達の注意点についてご紹介いたします。

ネットショップ開業にかかる費用

ネットショップにかかる費用を具体的に見ていきましょう。

商品原価

商品原価はネットショップで販売する商品を仕入れるための費用です。オリジナルの商品を作るにしても、製造するための材料費や加工費などが原価に含まれます。金額は扱う商品の種類によって大きく差が出てきます。

また、在庫を置くスペースに限りがある場合は、貸倉庫などの費用もかかってくるのでチェックしておきましょう。1個単位で仕入れが出来るもの、ある程度まとまった数でないと仕入れられないものなどがあるので、事前に調べておく必要があります。

送料・梱包費用

ネットショップでは実店舗と違い、商品を宅配便等で配送することが基本となります。ですから段ボールや緩衝剤、袋などの梱包材費用や、宅配便で送るための送料を経費として考えておかなければいけません。配送する地域、配送先の地域によって送料が異なることも念頭に置いておきましょう。特に「送料無料」を設定する場合は、送料負担分を差し引いても利益が確保できているかを確認しておく必要があります。

サーバー、ドメイン代

ネットショップのデータを格納、公開するためのサーバーや、ドメインの取得費用、月額費用です。会社内にサーバーを置く場合と、外部のレンタルサーバーを使う場合があります。自社サーバーの場合は構築、メンテナンス費用や電気代などがかかりますし、レンタルサーバーは月額や年額でレンタル料金が発生してきます。

ASP型ショッピングカート利用料

購入者が商品選択、購入、決済をする際に必要になるショッピングカートの機能があらかじめ用意されているのが、ASP型のショッピングカート。ASP型のショッピングカートを使う場合は、初期費用や月額費用がかかります。ネットショップを比較的安価で簡単に環境構築することができます。

モール出店費用

楽天市場やYahoo!ショッピング、Amazonなどのモールに出店するという選択肢もあります。モールへの出店にあたっては、月額料金や販売手数料、ポイント還元、アフィリエイトパートナーへの報酬などが発生してきます。モールにはすでに多数の会員がいるため、販売する商品や露出の度合いにより、売上が立ちやすい傾向があります。

サイト制作費

ネットショップの環境構築を外注する場合、別途に制作費が必要となります。ページの数や規模、クオリティや導入する技術の内容によって価格が変動し、ネットショップの開設後もメンテナンス費用などが発生する場合があります。

宣材写真撮影費

ネットショップでは、実際に商品に触れることができないため、宣材写真はとても重要になってきます。この写真の出来が、売上を左右するといっても良いでしょう。販売する商品を美しく撮影するためにはそれなりの機材が必要となるので、カメラや三脚はもちろん、撮影スペースや照明などの設備費用や、取り扱う商品によってはモデル費用がかかってきます。

商品の魅力を伝えるために知っておきたい商品撮影のコツ

広告宣伝費

ネットショップを開設した直後は認知度が低く、まずは自サイトへ集客するために宣伝活動を行う必要があります。バナー広告やアフィリエイト広告、リスティング広告などのネット広告を出すことをおすすめします。

広告宣伝費は規模を大きくすればするほど集客が見込めますので、予算と相談しながら行うようにしてください。他にもインスタグラムやツイッターなどのSNSで拡散してもらう方法もあります。

ネットショップを開業するにはさまざまな準備や初期費用が必要になりますが、ASP型ショッピングカートやモールへの出店など、開業にあたって必要な機能があらかじめ用意されているシステムを導入することで、初動における手間と費用を大幅に削減することができます。ぜひ一度検討してみることをおすすめします。

ネットショップ開業に向けた資金調達

基本的に、ネットショップの多くは開業してすぐに売上げが発生していくケースは少ない為、最初のうちは運転資金をしっかりと確保しておくようにしましょう。

特に余剰在庫や過度な仕入れ、設備投資は経営を圧迫させる原因になります。在庫や仕入れは必要最低限に抑え、ある程度の販売量が確保できてから在庫を増やすようにしていきましょう。

また、少しでも見栄えの良い写真を撮ろうと、撮影機材に過剰な投資をしてしまうネットショップが多く見られます。カメラや備品などの投資で資金繰りに困らないようにするのはもちろんですが、アイテム数が限られている場合は、写真撮影を外注する方法もあり、場合によってはその方がクオリティも高く、かつ安く済む場合もあります。

ネットショップは軌道に乗るまでに、場合によっては何年もかかることもあります。したがって、いかに資金を確保しておくかが重要なポイントと言えるでしょう。最近では開業当初のシステム投資を援助してくれる助成金や商品開発時に助成金を出す自治体もあるので以下のようなサイトも確認し有効に活用しましょう。

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