ネットショップ(ECサイト)を
ASP型カートで構築するメリット

公開日:2018年03月29日

更新日:2018年03月29日

ECサイトでカートシステムを設置する際、「ASP型カート」というサービスが利用できるのをご存知でしょうか。
ASPとはどのようなものなのか、ASP型サービスでカートシステムを構築することにはどのようなメリットがあるのかをご説明します。

ASPとは

ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)とは、業務用のアプリケーションソフトウェアの機能をネットワーク経由で提供する事業者やサービスのことです。

従来のソフトウェアはユーザーが所有するコンピュータ、もしくは専用サーバーにインストールして使用します。しかし、ASPではその必要はありません。ソフトはサービスを提供する業者(ASP事業者)のサーバーに設置されていて、ユーザーはインターネットを介して、ID/パスワード管理の中でその機能を直接使用します。

ASP型のツールには、ECサイトのカートシステムのほか、財務会計、給与計算、営業管理、顧客管理、販売管理、在庫管理システムなどがあります。

カートシステムをASPで構築するメリット

ここからはASP型のカートシステムについてのメリットを見ていきましょう。

開発不要だから導入に時間がかからない

ASP型カートシステムを提供する事業者が作成した既存のシステムを利用するので、導入を行うECサイトはシステムの開発を行う必要がなく、導入や設定にかかる工数が短期間で済みます。そのため、ECサイトの早々の立ち上げを目指している場合に向いています。

保守や機能改善が不要

ASP型カートでは、機能改善、保守を提供側に任せてしまうことができます。そのため事業者側に専門知識を求められることはほとんどなく、新たな機能が追加される際のバージョンアップ作業を行う必要もありません。サポートも受けやすく、積極的に機能拡充を行っているASP事業者であれば常に最新の機能を使用できます。特に、不具合なく安定稼働をしてくれて、セキュリティが担保されているので事業者にとって大きなメリットになるでしょう。

初期費用や月額費用が低く抑えられる

ASP型カートシステムにはほかに、専用サーバーにシステムをインストールするパッケージ型のカートシステムもあります。両者を比べると、ASP型カートは初期費用を低く抑えられます。中には商品登録点数や機能の制限は少ないものの、無料や安価で使えるサービスもあります。導入後は月額のレンタル料金という形でのランニングコストがかかりますが、それも数百円程度のものもあり、とりたてて高いというわけではありません。

料金面では、ほかにオープンソースのカートシステムも比較対象になります。オープンソースのカートシステムはもともと無償で提供されているものを利用するので初期費用はかかりません。しかし、ECサイトに合わせたカスタマイズが必須で、知識や技術を持つエンジニアが社内にいない場合は外部の制作会社に依頼することになり、その場合は導入費用やカスタマイズ費用がかさんでしまいます。実際の運用や保守も自社で行わなければならないため、そのECサイトをカスタマイズすればするほど、バージョンアップ時の更新作業などが煩雑になり、それに伴う動作的なリスクも増えていくという問題も起きてきます。

ブラウザの管理画面で運営ができる

ASP型カートはサーバーやPCへのインストールが不要で、ブラウザ上で管理することができます。オープンソース型のカートシステムでは、開発側の知識がない担当者であると管理環境に慣れるまでに時間がかかってしまいます。その面で利用しやすいASP型カートであれば担当者の知識レベルを選ばず運営することが出来ます。

ASPで構築する際の注意点

ASP型カートシステムの導入を検討する際、以下の点は踏まえておきましょう。

カスタマイズが制限される

ASP型カートはプロバイダーが管理するカートシステムをネットワーク経由で多数のECサイトが利用するサービスです。そのため、ショップごとのシステムや機能のカスタマイズについては、まったくできないわけではないものの、ある程度制限されることになります。基本プランでは利用できないオプション機能が用意されていたり、細かいところにまで対応してくれるASP事業者もありますが、その場合は別途費用がかかります。

大規模なECサイトには向いていない場合がある

大規模なECサイトで、アクセス数や商品数が多く、運営企業の基幹システムや物流システムとの連携が必要という場合には、残念ながらASP型カートでは対応しきれません。その場合はパッケージ型のカートシステムを採用し、規模や要望に応じて確実にシステムを構築していくほうが向いています。そこまで大掛かりなカートシステムを作る必要はないけれど、ある程度カスタマイズをして運用したい、さらに社内にエンジニアがいるので運用や保守も行えるという場合はオープンソースのカートシステムが適しています。

一般的には、小・中規模のECサイトではASP型カートかオープンソース型のカートが適しています。パッケージ型、オープンソース型、ASP型それぞれにメリット・デメリットがあることを知っておきましょう。

ソニーペイメントサービスでは、提携するASP型カートと連携した決済代行パッケージプランやオープンソース型カートパッケージプランをご用意しております。自社のECサイトにマッチしたカートシステムをご検討ください。

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