コンビニ決済の安全性について
公開日:2022年12月21日
更新日:2022年12月21日

ネットショップを利用するユーザーにとってコンビニ決済は、クレジットカード情報を入力しないため、安心感があると感じている方が多いかもしれません。
しかし、ネットショップ事業者にとっては個人情報の漏えい等を防ぐために考慮しなければいけないことが存在します。
ここではコンビニ決済における安全性についてご説明します。
コンビニ決済は安全性と利便性で
ユーザーに選ばれている
ネットショップでコンビニ決済を選択するのは一般的にどのようなユーザーでしょうか。クレジットカードを持っていない若年層等も当てはまりますが、ほかにネットショップ利用時の決済手段として、クレジットカードを使いたくないという人たちも数多く存在します。
セキュリティのしっかりしていそうな大手企業であっても、クレジットカードの情報漏えいが発生したというニュースを耳にすることがあります。普段クレジットカードを使用している人でもネットショップで商品を購入する場合となると、便利だと分かっていてもカード情報の漏えいに敏感になり、別の決済手段を選ぶこともあるでしょう。
それに対し、コンビニ決済はカード情報の漏えいリスクがなく、24時間いつでも対応しているコンビニエンスストアさえあれば好きな時間に支払うことができるというメリットがあります。
しかし、コンビニ決済であっても個人情報の漏えいリスクが全くないわけではありません。事業者は情報管理には細心の注意を払う必要があります。
コンビニ決済の安全対策
コンビニ決済におけるセキュリティ対策に関して、現在は下記のような対策がとられています。
払込票に記入される項目の管理
払込票は、購入者が受け取る「受領証」のほかに、コンビニエンスストアが取り扱う「受領証」や「受付票」等で構成されています。このうちコンビニエンスストアで取り扱う受領証等に購入者の氏名や住所が記載されていると、コンビニエンスストアの店員による不注意等から情報が漏えいするおそれがあります。単純に、店員やほかのお客様に個人情報を見られるリスクがあるのは気持ちの良いものではありません。そこで現在では個人情報保護法の観点から、コンビニエンスストア側が取り扱う用紙には購入者情報を記載しないのが一般的となっています。
社内の個人情報管理
ネットショップ事業者の社内における情報管理も必須です。払込票の管理は慎重かつ確実に行わなければいけません。個人情報に触れる社員は最小限に留め、保存している場所にもパスワード等のロックを掛け、情報を見る必要がない社内スタッフに個人情報が閲覧可能になっていないか等、適切な体制作りを徹底させましょう。
決済代行会社の選定
セキュリティに関して十分なリテラシーとノウハウを持つ決済代行会社を選ぶことも重要です。十分な実績と、堅牢なセキュリティシステムを提供する決済代行会社であれば安心です。
まとめ
コンビニ決済とクレジットカード決済では利用するユーザーが異なります。コンビニ決済は主婦や学生等クレジットカードを持っていない層やクレジットカード決済に抵抗がある層の利用が多いため、ネットショップの決済手段として一番多く利用されているクレジットカード決済と併せて導入すれば、より幅広いターゲットを取り込むことができるでしょう。
近年では、情報漏えい事件が増えて新聞やニュースで大きく取り上げられていることから、情報漏えいに敏感な方が増えてきています。そのためネットショップユーザーは、セキュリティ対策に不安のあるネットショップでは商品の購入は行わない傾向があります。
ネットショップ事業者として必須となるのは、情報漏えいを防ぐためのセキュリティ対策に力を入れることです、結果的に購入者からの信頼を得て商品の購入に繋げていくことができていくのではないでしょうか。