エラーページのデザインを整えておく
必要性とその方法
公開日:2018年03月29日
更新日:2018年03月29日

Webサイトでは、存在しないページにアクセスしようとした場合や、サーバー側に問題がある場合に「エラーページ」が表示されます。このページがあることによって、ユーザーは「過去に存在していたページが削除された」「間違ったURLにアクセスしようとした」ことがわかります。
ネットショップ運営者は、このエラーページそのものをカスタマイズすることで、回覧者にネットショップの存在自体がなくなったと勘違いされることを防ぐ必要があります。また、トップページなどへのリンクを設置することで勘違いや離脱率を下げることも可能です。
今回は、エラーページとはどのような状態の事を指すのか、そしてエラーページそのもののデザインを整える必要性についてご紹介します。
エラーページとは
エラーページとは、存在しないURLにアクセスしたり、サーバー側に問題が発生したりしたときに表示されるページのことです。
例えば、「404 Not Found」といったエラーページは、存在しないURLにアクセスしようとしたときに表示されます。ブラウザによって表示内容は異なりますが、このエラーページは通常の場合カスタマイズされておらず、英文がただ羅列された画面が表示されたり、ブラウザの戻るボタンや直前の閲覧ページへ戻るリンクなどを押さなければどこにも移動することができないといった状態になっています。

しかしネットショップを運営するなら、このエラーページをカスタマイズし、以下の2点を満たすエラーページにする必要があります。
- 通常のページと同一のデザインに保ち、サイト自体は通常に稼働していることを伝えると共に、状況の認識をしていただく。
- 探しているページが存在しないことを伝えた上で、サイト内の別コンテンツに誘導を行う。
これらの配慮がないネットショップだと、ユーザーがどのような心理になるかをこれからご説明します。
エラーページの対策を怠った場合に起こること
通常のエラーページであれば、エラー内容が英語で羅列されることはお伝えしました。少しでもWebサイトに精通している人であれば、エラーコードを見て「存在しないURLにアクセスしてしまった」「ウェブサイト側で問題が起きている」と判断ができます。
しかし、ネットショップの利用者にはそのような知識を持たない人も少なくありません。このような状況下で、英語のエラーが表示された場合、以下のような心理に陥ります。
- (以前は閲覧できていた)お気に入りに入れていたページにアクセスしたところ、エラーページが表示された。ネットショップ自体が閉店してなくなってしまったのかもしれない。
- ウイルスに感染してしまったのかもしれない。
このように、エラーページが表示されるとネットショップ自体がなくなってしまったと思われたり、PCに不調が出たと思われたりするのです。
普通の街のお店なら、休業日にお店が閉まっていてもお店自体が閉店されているわけではないということは、何となく外観から伝わります。しかし、ネットショップの場合、最初に訪問したページがエラーページだった場合、サイト自体が通常通りに動いていないと判断されてしまうのです。
エラーページのデザインにあるべきもの
やはりどのような規模のネットショップでも、エラーページは表示される可能性があると考えてください。例えば、季節や期間限定でお得な商品を販売するページを公開していた場合、期間が過ぎてページを削除した後も、ユーザーのお気に入りやGoogleの検索エンジンには、ページへの誘導線がキャッシュとして長期間残っている可能性があります。
そこで、ネットショップのエラーページでは、以下の項目に配慮してカスタマイズする必要があります。
- 通常ページと同一のデザインにする
- トップページに戻るためのリンクボタンを設置
- ページがすでに存在しないのか、一時的に改修しているだけなのかを分かり易く明記
- ページ内検索のツールを用意したり、自サイトの人気ページに誘導したりする配慮
1と2に関しては、ウェブサイト自体は正しく運営されていることを示すために実施します。
3に関しては、ユーザーが見たいページに正しくアクセスできているかを明確にしています。一時的に改修していることを明記すれば、URLを打ち間違えたわけではないということがユーザーに伝わりますし、ページが存在しないということを明記すれば、「ページ削除」「URLの打ち間違い」が起こっていることが伝わるのです。
4に関しては、検索窓を使用することによってユーザーが求めていたページを言葉で検索してもらうためです。また、自サイトの人気コンテンツに誘導することによって、サイトからの離脱を防ぐ目的もあります。
まとめ
このように、ネットショップにおけるエラーページのデザインや文言、リンク等をカスタマイズすることによって、ユーザーのことを考えた親切な設計となり、訪問者を取りこぼさないサイトに生まれ変わるのです。エラーページのデザイン対策にあたり、手間をかける必要がありますが行っておいて損はない施策と言えます。