コンバージョン率アップへ!
入力フォーム最適化(EFO)の基本

入力フォーム、エントリーフォームの最適化はWebサイトにおける重要な施策の一つです。コンバージョン率(成約率)アップにつながると言われる入力フォーム(エントリーフォーム)最適化についてご紹介します。
入力フォーム最適化とは
ネットショップ運営の際、入力フォームのコンバージョン率を向上させるために、フォームの仕様やデザインの改善、フォームへの情報入力をアシストする機能を追加することを入力フォーム最適化(EFO:Entry Form Optimization)と言います。ネットショップにおける入力フォームは商品の購入、資料請求、会員登録等といった、提供者の目標の達成(コンバージョン)に最も近いところにあるものです。そのため入力フォームの最適化を行うことによって効果を導きやすくなり、サイト全体の中でも改善を行うべき重要ポイントであると言えます。
このように最適化を意識し改善をすることで、入力フォームのCVR(コンバージョン率)が向上すると、売上げのアップに直接的な効果をもたらすことも期待できます。
入力フォームの基本的な改善項目
入力フォームの最適化のためにはどのような点を改善していけば良いのでしょうか。
主な改善項目を見てみましょう。
入力項目
入力を促す項目は必要最低限な内容や数に絞るべきです。利用者に不要な情報を入力させると手間を取らせてしまうばかりか、なぜこの情報が必要なのかという不信感を煽ることにもなりかねません。利用者の負担を軽減させることを最優先しましょう。
入力機能
郵便番号を入力すると住所の候補を自動表示する、郵便番号が分からないときは簡単に検索ができる等の仕組みをフォーム内に整えましょう。住所やメールアドレスは、途中まで入力するとその先の入力を予測して表示するサジェスト機能を導入すれば、入力を行う利用者にとってはより便利に入力が完結しやすくなります。
入力ステップ数
入力を行う際のステップ数も少なければ少ないほど離脱率を下げることができます。ページ遷移が多いと離脱する機会も増えてしまします。可能であれば単一ページ内に収めたほうが入力の完了率は上がります。
入力フローの表示
次に、どのような項目について入力を要求されるのか、また入力を進めていく際の現在地はどこなのか等、全体の入力フローが俯瞰できる表示・デザインを心がけましょう。いつ終わるのか分からないフォームに入力し続けるのは、入力する方にとっては心理的負担が高くなり、結果として離脱率が上がってしまいます。
完了まで複数ステップを要する場合は、残りのステップ数がひと目で分かるような表示が必要です。単一ページの場合でも項目ごとにリアルタイムで残り項目数を表示する等のナビゲーション機能を設定しましょう。
不要なボタン
入力フォーム用のページ内は不要な「戻る」ボタンや「リセット」ボタンはなるべく排除します。これらのボタンは利用者に親切なもののようでありながら、実際には操作に必要のないボタンであることがよくあります。ボタンが設置されたままの状態だとページから離脱する機会を与えることになり、結果として操作ミスを引き起こしてしまう可能性があります。
入力フォームの最後に設置する「送信する」等のコンバージョンボタンは大きく、目立つ色や動きのあるボタンにして、「戻る」ボタンは設置しないか、設置する際は小さく、目立たない色のボタンにするのがポイントと言えます。
エラー表示
入力の間違いについて、どの項目でなにが間違っているのかをすぐに分かるように伝えることも重要です。項目ごとにリアルタイムで、エラーがあったら「エラー」マークと何が間違っているかを表示し、エラーがなく入力が終われば「OK」マークを表示するといった機能が便利です。さらに、メールアドレスの入力を間違えた場合には、「メールアドレスが無効です」等と指摘するのではなく、「@gmail.comではありませんか(が正しくありませんか)?」等と表示するコンバセーショナルフォームと呼ばれるシステムも現在では主流になりつつあり、ページからの離脱防止として大変有効です。
最も不満が出やすいのは、全項目を入力し終わって最後に「送信する」ボタンを押すと入力に不備があるために先に進めず、どこの入力が間違っているのかを利用者に探させるという昔ながらの仕様でしょう。フォームバリデーションと呼ばれるこの方式では、エラーが起きている箇所を見つけるのが大変です。利用者にとってストレスのない仕組みを整えるようにしてください。