ユーザビリティの配慮が重要!
サイトの直帰率改善方法
公開日:2023年03月29日
更新日:2023年03月29日

サイトの直帰率が高いという解析結果が出たとき、どのような手を打てばその状況を好転させられるのでしょうか。
今回は、サイトの直帰率の改善方法についてご紹介します。
訪問ユーザーが直帰する理由とは
まず、訪問ユーザーはなぜ直帰するのか。その理由から見ていきましょう。
期待したものと内容が違う
ユーザーが思い描いたイメージと、実際に訪問したWebページの内容が違っていたというケースです。検索したキーワードや広告の内容と、実際のコンテンツとの間にギャップがある場合に起こります。
もうすでに知っている情報しか書いていない
ユーザーが思っていたものとコンテンツは合致しているものの、情報が浅かったり既知の情報しか載っていなく、内容に魅力を感じることなく離脱するケースです。
次のページの案内ができていない
そのページ自体には満足したものの、次にどうすれば良いのかわからずランディングページのみで離脱するケースです。次のアクションへの案内・誘導が不十分なときに起こります。
ページが重い
ユーザーのインターネット環境に関係なく、単純にページ自体の容量にボリュームがあり表示が重く、コンテンツが表示されるまで時間がかかりすぎるために待てずに離脱するケースです。
直帰率とは
ユーザーが検索エンジンやリスティングなどの広告から来訪して最初にアクセスするのがランディングページ、ユーザーがそのランディングページのみを見て2ページ目へ移動せずサイトから離脱すること、またはページを閉じることを直帰といいます。言い換えれば直帰とは、該当するサイト内で1ページしか閲覧、表示しなかった訪問のことです。直帰率は、次の計算式で求められます。
直帰率=直帰数÷訪問数
直帰率が高いからといって、必ずしもそれが悪いとは言い切れません。ある情報を提示すること自体が目的の記事コンテンツで、その情報が提示するという目的が1ページで果たせているのであれば問題ありませんし、1ページ内で商品の紹介から購入完了まで完結できているのであれば、それは理想的な状態かもしれません。一方、次のページへの遷移が目的となるトップページや、商品の一覧ページ、会員登録や購入フォームへの遷移が必要な商品詳細ページなど、直帰率が高いと大きな問題となるページもあります。
直帰率の改善方法は?
直帰率が高い場合、その状況を改善するには何をすべきなのでしょうか。考えられる対策は次のとおりです。
流入経路と適合させる
利用者が抱く期待と、サイトのコンテンツ内容が一致するよう改善します。とくに流入元が広告の場合は、広告のキャッチコピーや説明文などを変える必要が出てきます。一方、ランディングページ側のタイトルやコピーなどを変更したほうが良いこともあります。
コンテンツ内容をはっきり伝える
コンテンツ内容が曖昧になっている場合も改善の余地があります。メッセージを明確にする工夫をしましょう。すぐに目につくキャッチコピーや見出しを見直す、あるいは1ページ1テーマにして伝える内容を絞り込むことも効果的です。
ためになるプラスアルファの価値を提供する
多くの人にとって既知でありきたりな情報ではなく、サイト運営者の強みとして、何らかの価値ある情報やコンテンツをプラスして提供する必要があります。そのページに興味を抱かないユーザーに対して、別の興味を引き出して先のページへと誘導することでベネフィットを作り出すことができれば、別のコンテンツへの期待も膨らむでしょう。いわゆるコンテンツマーケティングに近い考え方です。
導線を設ける
次のページ、その先のコンテンツへと案内し誘導する導線をしっかりと作りましょう。ページを読了したときに関連する次のコンテンツをわかり易い場所に示すなど、ランディングページに限らず行き止まりを作らないことがポイントです。ページ回覧数(PV数)が増えることで、ユーザーの興味を更に引き出すことが出来れば、結果として直帰率が減る傾向にあります。
表示の確認をする
ページ動作が重い、読み込みが遅いなどの技術的問題も当然、解決しておかねばなりません。原因を特定して取り除きましょう。また、レスポンシブウェブデザインを使用するなどして、スマートフォンやタブレットなど異なるデバイスで閲覧したときにも最適表示され、見やすい仕様にする必要があります。
まとめ
サイトの直帰率を改善するには、ユーザーにとって有益となる導線の確保やユーザビリティをアップさせることが重要です。サイト運営者としての視点だけでなく、ユーザーとしてサイトを利用したときに何が不便で不満なのか、どうすれば快適さや満足感を得られるのかを考えて、常に環境を整備していく必要があります。