非正規社員を正社員化する際の「キャリアアップ助成金」とは

非正規社員を正社員化する際の「キャリアアップ助成金」とは

厚生労働省の助成金の1つで「キャリアアップ助成金」があります。これはアルバイト・パート社員など、非正規雇用社員を正規雇用する際に活用できる助成金です。ここではどのような助成金なのかを紹介します。

「キャリアアップ助成金」→「正社員化コース」について

平成30年4月1日より、有期契約労働者等を正規雇用労働者等に転換又は直接雇用した場合、1人あたり最大で72万円の助成金を受給することができます。また、有期契約社員を無期に転換や、無期契約社員を正規社員に転換しても1人あたり最大36万円の助成金を受給することができます。

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厚生労働省

転換してから申請しても助成金はもらえません

「キャリアアップ助成金」に関してはまず「キャリアアップ計画」を策定して、労働局に計画認定をもらわないと助成金申請はできません。また、労働規則に正社員転換の規定がない場合は就業規則の改定が必要で、これも労働局に認定してもらう必要があるのです。また、キャリアアップ計画を立案する際には、キャリアアップ管理者を1名以上配置する必要があります。このキャリアアップ管理者が策定したキャリアアップ計画の認定が無いことには助成金の申請ができません。

正社員転換してから必要な書類

助成金の対象となる社員の方の「転換後6ヶ月の賃金の支払の証憑となる賃金台帳のコピー」や、「正社員として勤務していた証憑として6ヶ月分のタイムカードや出勤簿のコピー」の提出などが必要になります。

また、正社員転換後の賃金は、転換前と比較して5%以上増額していないと認定されません。

ただ支給申請書を1枚持って行けば良いのではなく、添付書類として上記の他にも、「助成金の対象となる社員の方の雇用契約書」や「正社員登用のルールが定められた就業規則の写し」も提出することになります。

このように準備する書類や証憑がかなりのボリュームとなります。また、申請者が今でも多い助成金ですので、書類審査は極めて厳しく、些細な書類の記入間違いでも再提出となりますので細心の注意が必要です。

助成金支給申請のタイミング

正社員転換後、6ヶ月分の給与支払が終わってようやく支給申請ができます。

申請してから審査結果の連絡があるまで約3~4ヶ月を要します。また、審査通過後、助成金が入金されるまで、さらに3~4ヶ月を要します。以上より、申請準備から助成金の入金まで、ざっと1年越しの長期スケジュールとなります。このように入金まで時間がかかる長期スケジュールですので、助成金支給申請するタイミングを忘れるケースも非常に多いです。また当然ですが正社員転換後6ヶ月以内に該当従業員が退職した場合は、助成金支給申請はできません。

まとめ

「助成金」とは、厚生労働省から支給される返済不要のお金のことです。社員を雇用した場合は一定の条件を満たした会社に支給資格があります。しかし、申請前に事前準備がかなり必要で、申請後も一定期間給与を支払った証憑がないと受給対象になりません。勿論該当社員がこの間に退職した場合も受給対象になりません。また準備する書類が多いのと年度毎にルールが変わる助成金です。今回は正社員化コースに関する助成金をご紹介しましたが他にも多種な助成金がありますので、自社にマッチした厚生労働省の助成金関係のホームページは事前にチェックする必要があります。

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厚生労働省ホームページ 事業主の方のための雇用関係助成金

※2019年5月19日時点の情報です。