ネットショップ(ECサイト)をオープンソース型
カートで構築するメリット

公開日:2018年03月29日

更新日:2018年03月29日

ECサイトでカートシステムを設置する時には、「オープンソース型」のカートシステムを利用する方法があります。コストが抑えられ、カスタマイズ性も高いなど、カートシステムをオープンソースのソフトウェアで構築するメリットについてご紹介します。

オープンソース型カートシステムとは

オープンソースとは、特定のソフトウェアのソースコードを、自由に改変して利用できることを前提として一般に公開することを言います。

ECサイトで使用するカートシステムにも、いくつかオープンソース型のものが存在します。オープンソース型カートシステムは、ECサイトの専用サーバーに設置し、そのECサイトの運用内容の要求事項に合わせてカスタマイズすることで、そのECサイト専用のショッピングカートとして利用できます。

オープンソース型カートシステムで構築するメリット

ここからはオープンソース型カートシステムについてのメリットを見ていきましょう。

初期費用が低く抑えられる

オープンソース型カートシステムは無償で提供されています。そのため初期費用を抑えることが可能です。ECサイトの運用内容に合わせ柔軟なカスタマイズができるのも魅力で、様々なプラグイン(拡張機能)も用意されています。小・中規模のECサイトであればこうしたカスタマイズを行うことで、必要とされる機能をほぼ問題なく実現できるでしょう。

カスタマイズが可能

ASP型のカートシステムと比べると、オープンソース型カートシステムには応用性のあるカスタマイズが可能というメリットがあります。予め用意されているデザインのテンプレートを使う必要もないので、見た目をどうするかも自由でありECサイトを運営していくにあたり、デザイン面で他店との差別化を行う事が可能です。

通常、自社ECサイトに合わせたカートシステムを構築したい場合には、パッケージ型のカートシステムを利用します。パッケージ型カートシステムは、基本となるシステムを導入するサイトの特性に合わせてカスタマイズし、運用を行っていきます。

オープンソース型よりももっときめ細かい、専用のカートシステムを構築できますが、ほぼ一から作ることになるため、コストは高くなり、時間もかかります。そのためパッケージ型カートシステムは、大規模なECサイトや高機能で独自性の高いカートシステムが必要なECサイト向きと言えます。特に基幹システムや物流システムと連携したい場合で、フルスクラッチ(その企業専用に新規で開発するシステム)よりも開発コストを押さえたいサイトの場合、パッケージ型のカートシステムが適役です。

ECサイトをオープンソースで構築する際の注意点

オープンソース型カートシステム利用を検討する際、以下の点は踏まえておきましょう。

技術力が必要

オープンソース型カートシステムを導入、カスタマイズするには、自社内にソフトを扱える人材が必要になります。少なくとも、CSSやHTML、JavaScriptなどの知識は必須であり、カスタマイズに向けた精度の高い運営戦略(更新やメンテナンスにかかるスケジュールなど)の策定が必要となります。

改修やバージョンアップが必要

運用、保守、機能拡張やバージョンアップに伴う更新作業も手がけなければいけません。社内にエンジニアがいなければ外部の制作会社に依頼することもできますが、その場合は当然コストや時間がかかります。またバージョンアップでおこる仕様変更や変更後の動作確認等も自己責任で対応する必要があります。

システムトラブル発生時の責任を負う

システムにトラブルが発生した場合、オープンソースの元々の開発者ではなく、導入したネットショップの運営者側が責任を持たないといけません。とくにセキュリティに問題がないかはよく確認する必要があります。

そして責任に関してさらに注意を払うべきは、オープンソースをベースにカスタマイズしたECシステムを購入して使っている場合です。代金を払ってそのシステムを使用しているにも関わらず、オープンソース自体のバグ(プログラムの欠陥)に関しては、やはり使用者であるネットショップ運営者が責任を持たなければなりません。この場合のシステム販売業者は多くの場合「オープンソースのバグに関しては責任を負わないこと」を利用規約に盛り込んでいるからです。契約書には特に注意を払うべきでしょう。
使い勝手の面では、ASP(アプリケーションサービスプロバイダ)型カートと呼ばれるカートシステムのほうがシンプルです。ASP型カートはASP事業者のサーバーに設置したカートシステムをインターネット経由で利用するサービスです。導入も難しくなく、運用や保守、バージョンアップなどはすべてASP事業者に任せられるので、社内エンジニアなどは特に必要ありません。ただ半面、カスタマイズ性はさほど高くありません。

パッケージ型のカートシステムが大規模なECサイト向けとすれば、オープンソース型のカートシステムとASP型カートシステムは小・中規模のECサイトに向いているといえるでしょう。パッケージ型、オープンソース型、ASP型それぞれにメリットや特徴があることを知っておきましょう。

ソニーペイメントサービス株式会社では、提携するオープンソースのカートシステムと連携した決済代行パッケージプランやASP型カート決済パッケージプランをご用意しております。自社のECサイトにマッチしたカートシステムをお選びください。

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