ネットショップ運営者がやるべき競合調査の方法
公開日:2018年03月29日
更新日:2018年03月29日

ネットショップを運営するにあたり、普段から競合サイトのことをどれくらい意識しているでしょうか。
少なくとも、ユーザー側は常に同ジャンルのサイト同士を比較しながら、実際に購入するネットショップを選択しています。
今回はネットショップ運営者が行うべき競合調査の方法についてご説明します。
競合サイトを見つける方法
競合調査を実施するには実際にどんな競合サイトがあるのかを把握しておく必要があります。インターネットを活用し、競合サイトを見つける方法は次のとおりです。
検索エンジンで検索する
誰もが真っ先に思いつくのは、検索エンジンでキーワード検索する方法でしょう。検索に使うキーワードは商品名、商品のカテゴリ名、サービス名、その他SEO対策として競合が使いそうなワードなどが考えられます。
また、Googleには「related:」という検索オプションがあります。Googleの検索窓に「related:自社サイトURL」(http://は省く)と入力すると、Googleが判断する関連性の高いトピック、コンテンツが掲載されたサイトを検索できます。
SNSを活用する
Twitter、Facebook、InstagramなどのSNS内でもキーワード検索をすると、また違う情報が得られます。ユーザーが気になっていたり、実際に利用していたりする競合ネットショップを見つけることが可能です。
リスティング広告枠をチェックする
商品名などのキーワードでリスティング広告枠をチェックすることも欠かせません。ニッチなワードで見てみると、カテゴリは異なるけれど同じ商品を扱っているケースや、思いもつかない視点を持ったキーワードで集客を行っているネットショップなど、意外な競合サイトが見つかることもあります。
同商材のモール出店店舗
大型モール内のショップも要チェックです。同じ商品、類似した商品を扱っているショップを検索して探し出しましょう。ページデザインやキャッチコピーなど、参考になることも多くあるはずです。
競合調査で見るべきポイント例
競合調査ではどのような要素に注目すべきなのでしょうか。いくつか調査ポイントを挙げてみましょう。なお、SimilarWeb(シミラーウェブ)やGhosteryといった一部無料ツールを使って、競合サイトのアクセス状況や流入元をリサーチすることもできます。
グローバルナビの項目
競合サイトのグローバルナビゲーションを見て、自サイトにある項目、ない項目を調査します。異なる項目についてはどのような意味があるのかを考察・分析し、必要と判断すれば自身のネットショップにも採り入れましょう。
商品ページの項目
商品ページにどのような項目を表示しているのかも調査しましょう。競合が、「商品名」「サイズ」「特徴」など必須の要素の他、「発売日」「対象年齢」「使用方法」など商品に合った項目までカバーしていたら参考にしましょう。
商品購入までの流れ
競合サイトで実際に商品を購入してみて、商品の選択から購入までの導線、フロー、決済システムなどがどうなっているかも確認します。またこれらの変更があった場合はどこが改善されたかもチェックし、自社が運営するネットショップの改善素材としましょう。
新商品の追加など、ラインナップの変動
積極的に新商品を投入し勝負をしかけていないか、商品のラインナップを変更していないかなど、競合の直近の動向についても追ってみましょう。
商品の在庫数の変動
在庫数の増減も分かる限り把握しておきたいところです。特に売れ筋商品の在庫数の変動は気になるところです。在庫数や「残りわずか」「売り切れ」などの表示があるショップの場合はその動きを追ってみましょう。
商品ページの写真の撮り方等の変更
同じ商品でも写真の撮り方によって随分と違った印象に見えるものです。競合ではどのように撮り、見せているか、過去と比べて最近見せ方を変えていないかなど参考にしましょう。
トレンドを意識したキャンペーン企画
世の中の動き、流行に合わせたキャンペーンを実施していないか、その反応や賑わい感はどうかなど調査しましょう。同じ手段を使って同じように成功するかはわかりませんが、今後キャンペーンを実施する際にどのような点に気を付けるべきか、自社で実施した際に差別化すべき点はどこかなどの参考になります。
ネットショップ自体のデザイン・構成の変更
ネットショップ自体のデザイン、構成が変更されていたら、変更前後の比較をしてみましょう。PC、スマートフォン両方の見え方を確かめます。そして自身のネットショップでも取り入れられる要素がないか確認します。
どのような広告をどれくらい出稿しているか
リスティング広告であれば、関連したキーワードでの検索結果に表示されるかどうかの確認ができます。また、競合サイトを見た後に他サイト上でも広告バナーが表示されたら、リマーケティング広告も利用していることがわかります。競合が長期間出稿を続けている広告は、少なくとも競合にとっては有効だと考えている証拠とも考えられます。また、広告バナーにはどのような要素を含めているかにも注目してみましょう。
まとめ
競合調査はじっくりと分析するフェーズと、状況による推移をウォッチするフェーズの2つを実施していくことが求められます。表計算ソフトなどを用い、比較項目を複数設置したのち、自社で行っているもので競合が行っていない項目、競合が行っているもので自社が行えていない項目などを抽出することで、分かりやすい競合調査が行えます。その後の対策としては、競合サイトの良いところはアレンジして積極的に採り入れ、あるいは競合とは別の見せ方を考えることで差別化を図るなどの工夫をしていきましょう。