ネットショップ店長の仕事~競合分析~

公開日:2020年01月15日

更新日:2020年01月15日

ネットショップ店長の仕事として、自身のネットショップを分析するという事は基本であり、アクセス解析ツールを活用し、見えてくる数字から分析を行う事が一般的となっていますが、今回は、競合他社の分析を行う必要性とその方法についてご紹介します。

ネットショップ店長の多くは自身のネットショップしか見ていない

実は多くのネットショップが他社、競合店をはじめ有名店舗などの運営内容や日々の動向などを殆ど意識できていないといった声をよく耳にします。同類商品を販売する他店舗や競合店が自身のネットショップとは何がどう違うのかを分析し、自身のネットショップにアレンジし応用していく事で、販促の向上が見込めることもあります。多くのネットショップ店長は、自身のネットショップの構築内容や運営内容に対して、基本的に現在のこの状態が最良であると思い込んでいる場合が多く、その思い込みが売上増加の足止めとなっているケースもあります。ネットショップ店長の仕事として、他店舗や競合店の動向や運営内容の分析は必須といえるでしょう。

有名店舗の動向に潜む仕掛けとは

取り扱う商品ジャンルは自身が扱っていない場合でも、有名なネットショップには有名である理由や売れる仕掛けは必ず潜んでいます。確認ポイントとしては、販売環境の構築内容や、画像撮影、加工技術、商品説明文や記述方法、販売側が促す提案内容、商品の値付け方法、イベント開催頻度・内容、顧客対応など、ピックアップするとキリが無いほどに、チェックする項目があるはずです。また水面下で行われている、既存顧客への手厚いアプローチやサービスもぬかりはないはずです。

他店舗・競合店舗評価シートの作成

売上が上がらずに停滞している、なかなか売上向上が現実とならないといった場合には、自身のネットショップと他社、競合店、有名店舗を比較することにより、多くのヒントを得ることができるでしょう。それぞれのネットショップをくまなく回覧しても、なかなか上手く頭の中が整理しにくいので、方法としては表計算ソフトを用い見える化を行います。縦軸に店舗名、横軸に上記に挙げた確認ポイントを可能な限り多く抽出して項目入力を行います。次に、各項目において評価点5点満点とし、対象となるネットショップをくまなく回覧しながら、確認ポイントに仮説数値を入力していきます。サイト構成、ユーザビリティー、フロント商品、主力商品、商品画像、商品提案、ナビゲーションの配列、色使い、バナーのクオリティー、イベントの企画力といった、ネットショップ運営に必要な多くの項目において自社との比較を行う事ができるでしょう。

こうする事で「ネットショップA店は商品説明が買い手視点で丁寧に行われている」「ネットショップB店はイベント企画力がどの店舗よりも優れている」といったそれぞれのネットショップにおいての強みを抽出することができ、自社との比較に役立つことでしょう。

他店舗分析後に行うアクションについて

評価シートで各項目の数値化をした後、自身のネットショップにおいて必要となる改善項目の抽出を行い、改善を行う優先順位を決定します。改善を行っていく中でも、他店舗、競合店、有名ネットショップの動向や運営内容は進化していくので、追ってチェックしながら評価シートの軌道修正を行うと良いでしょう。

優先順位がついた改善内容に一つずつ手を入れていくことと並行し、必ず効果検証を行いましょう。改善した項目によっては、すぐに良い結果が確認できるものもあります。改善項目は月次などの業務タスクに落とし込み、確実に業務改善を行っていきましょう。分析後のアクションにより自身のネットショップを日々成長、進化させていくことで、既存顧客をはじめ新規ユーザーにおいても使いやすく、魅力あるネットショップとして認識されていく事でしょう。実店舗と同じく、ネットショップも売り場の整備や顧客導線などの見直しは常に必要であるはずです。

まとめ

このように、自身のネットショップの運営のみに集中しがちなスタンスから、すこしずつで良いので他のネットショップの動向を分析するという視点を持つ事で、自身のネットショップ運営体質を変化させていくことが可能となるでしょう。広い視野と、分析能力を向上させていくことで得られる効果は大きいので、他店舗、競合店、有名店の比較分析をネットショップ店長の仕事として取り入れる事をおすすめいたします。

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