ネットショップ運営者必見!
カゴ落ち対策の基本
公開日:2018年03月29日
更新日:2018年03月29日

ネットショップ運営者にとってカゴ落ちは常に意識すべき事で、永遠のテーマとも言える問題です。
一体どうすればカゴ落ちを減らしていくことができるのか、そのためにまずやるべきことはどのようなことなのでしょうか。
今回はカゴ落ち対策の基本についてご紹介します。
カゴ落ちとは
カゴ落ちとは、ネットショップの利用者が商品を選択してショッピングカートに入れたにもかかわらず、購入に至らずそのままWebサイトを離脱することを指します。
カゴ落ちが発生する理由はさまざまです。ショッピングカートに入れてはみたものの熟考した末にいまは買わないことにした、予想外の送料などの費用がかかることが分かった、購入プロセスが複雑で分かりづらかった、急いでいるのに時間がかかりすぎた、ナビゲーションがわずらわしかった、自身が好む決済方式が無かった……といったことを利用者が感じた際に起こることが考えられます。
カゴ落ち対策
カゴ落ちはどのようして防げば良いのでしょうか。基本として、以下の3つの対策が考えられます。
UI最適化
第一に求められるのは購入画面を分かりやすく、使いやすいものにすることです。デザインを精査し、ボタンの大きさ、配置、必要情報の見せ方などを考えてUI(User Interface)の最適化を図りましょう。
EFOの導入
EFOとはエントリーフォーム(入力フォーム)最適化のことです。ユーザーが住所やメールアドレスなどを入力するエントリーフォームを改善し、途中離脱を防ぎます。入力項目数を必要最低限に絞る、入力しやすいレイアウトにするなどの他に、入力作業を快適にアシストする機能を備えることも効果があります。
情報を表示して訴求
金額は商品を選ぶ段階から消費税や送料もわかるように表示する、などの工夫も検討しましょう。購入をためらっている人に対しては、「あとで買う」リストに一事保管しておけるような仕組みを用意するのも良いでしょう。
カゴ落ち対策ではシステムの安全性の訴求も大切
ユーザビリティの改善を図るとともに、セキュリティ体制を構築して安全性を訴求することも大切です。カゴ落ちを防ぐ為、とくに以下の4点についてはしっかりと整備しておきましょう。
SSL化などセキュリティ対策
ユーザーが送信する情報を暗号化するSSL/TLSは知名度の高いセキュリティ対策です。個人情報の入力段階では、SSL/TLSによる対策がなされていて安全であることをアピールすることも一つの手段です。SSL化が行われていないページはユーザーに危険だと判断され離脱の原因となります。
不安要素の排除
上記に加え、安心して商品が購入できる仕組みが作られていることをユーザーにわかりやすくアピールすることも欠かせません。詳細はプライバシーポリシーや返品ポリシーのページを別に設けて、ユーザーがいつでも参照できるようにしておきます。また購入手続き中のリンクは別の新たなタブで開くなどの工夫も大事です。
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ネットショップに表示するプライバシーポリシーの書き方問い合わせ対応の整備
ユーザーからの問い合わせへの対応方法も複数用意しておきたいところです。メールや問い合わせフォームの他、高齢者でも使いやすい電話応対、近年普及してきているチャット対応といったレスポンスの早い対応方法にニーズが集まってきています。これらはユーザーサポートだけでなく、購買促進にもつながることが期待できます。
複数決済方法の整備
決済方法はクレジットカード決済、コンビニ決済、銀行振込、代引きなどできる限り多く用意します。ユーザーが自分の都合に合わせて選ぶことができるようにしておくことが肝心です。ユーザーが利用し慣れている決済方法が使えないと、購入ボタンは押されたものの、決済部分の配慮不足によってカゴ落ちにつながる確率が高くなります。
離脱率の計算方法
どれくらいのカゴ落ちが発生しているのか、その数がどう増減しているのかを確認するには、決済ページの離脱率を知ることが役に立ちます。離脱率は、ページ閲覧数(PV)に対し、どれだけ離脱数があったかを割合で示す数字です。その計算式は、以下となります。
決済ページの離脱率=決済ページの離脱数÷決済ページのPV数×100
まとめ
カゴ落ち対策はその原因を分析し、途中離脱を防ぐための改善策を講じて、徐々にその発生率を減らしていくものです。一度対策を行ったからといって、カゴ落ちがなくなるわけではありません。理由を明確にした上で、細かな部分も含め地道に離脱率の改善を行っていく必要があります。ここで成果を得られれば、カゴ落ちの発生率が下がっていく事によりそのまま売上げアップに直結します。最適化のための努力を継続的に行っていきましょう。