Webサイト運営者のリスクマネジメントの基本

Webサイト運営者のリスクマネジメントの基本

Webサイトを運営する上で欠かせないことの一つにリスクマネジメントがあります。

よく危機管理という言葉と混同されがちですが、危機管理とは起こってしまったリスクに対して行動することであり、リスク管理はリスクを回避するために行動を起こすことです。

ここでは、Web運営者が知っておくべきリスクマネジメントの基本についてご紹介します。

Webサイト運営で起こりやすいトラブル

Webサイトを運営する上で起こりやすいトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか。

まず考えられるのは何らかの不具合によってシステムに障害が発生する、システムが停止するといった事態に陥る物理的トラブルです。ハードウェアとソフトウェア、どちらにも問題が起こる可能性があります。

また、Webサイトが不正アクセスによってページが改ざんされる、個人情報等が漏えいするといったセキュリティ問題に関わるトラブルもいまだに後を絶たず、被害も拡大しつつあります。

さらには、Webサイトのコメント欄などに批判が寄せられて炎上するケースもあります。炎上トラブルは公式SNSアカウントでも起こることがあり、近年、増加傾向が見られます。また、運営側に落ち度がなくても誹謗中傷や荒らし行為をされ、拡散により被害が拡大していくというトラブルも考えられます。

リスクマネジメントの基本手順

リスクマネジメントとは、今後想定されるリスクを防ぐために手段を検討しておくことを指します。

リスクマネジメントの考え方は、Webサイトなどを運営するにあたり、リスクが発生する可能性をできる限り想定し、事前に排除しておく、そして万が一リスクを負ったときなどには的確な緊急対応を行うことで最小限の損害で済むような方策をとっておくことです。

リスクを可視化する

まずどのようなトラブルがあるのかを一つ一つ洗い出しましょう。経営陣も現場のスタッフも具体的なトラブルの内容について知り、把握することからリスクマネジメントは始まります。ディスカッション等を通じて想定されるリスクについてリストやチェックシートを作成し、常に最新の状態で可視化し、経営陣と共有しておくことも必要です。過去に発生したトラブル事例や、どんなリスクがあるかが分かっていればその徴候も発見しやすくなります。

リスクを分析・分類する

次に、リスクの評価基準設定の素材として、可視化したリスクについて個別に分析・分類をします。リスクの発生頻度やブランドイメージ、売上などに与える影響度を考慮して、高、中、低などの3段階程度にレベルを設定。それぞれのトラブルはどれくらいダメージが大きいか、緊急性が高いかを分析・分類していきます。そのレベルによって対処する優先順位を決定していくことになります。

リスクの評価・監視をする

リスクレベルの高いトラブルの対策として、社内規定の策定、フロー改善、ツール導入などの検討を行い、整備を行った後、その成果を評価・監督する必要があります。対策後の効果が出ていない、あるいは精度が低いと判断した場合には、改めて対策を講じなくてはいけません。リスク対策をしたから終わりということではなく、そのあとも継続して評価と監視をしていく必要があります。

まとめ

リスクマネジメントを行う際には、その目的、時期、何を優先して誰が行うのかということを予め明確にしておく必要があります。さらに、実施する際には自社内で対応しきれないケースも多く、リスク対策や不正アクセスなどは専門的な知識や技術が必要になる場面も多くでてきます。セキュリティ診断やコンサルティングなどの専門会社に相談すれば、より精度の高い、効果的なリスクマネジメント体制を構築できるので一度相談してみてはいかがでしょうか。