ネットショップに記載する利用規約の重要性

ネットショップに記載する利用規約の重要性

ネットショップにはよく「利用規約」が掲げられています。

その利用規約の内容はほぼフォーマット化されていると言っても良いのですが、ネットショプ運営者としては内容をよく検討して自社に合わせたものを作成する必要があります。

それでは、利用規約はなぜ必要なのでしょうか。その重要性や作成方法をご紹介します。

利用規約は必要?

利用規約とはネットショップの利用条件や取引、サービスに関する条件を記したものです。ネットショップでは、「特定商取引法に基づく表示」の記載が法律で義務付けられています。

また、利用規約は販売側と購入者との取引で起こる可能性のあるトラブルを回避することに大変役立ちます。未然にトラブルを防止するとともに、万が一トラブルが発生してしまったときのために必要となるのが利用規約です。ネットショップ運営を円滑に進めていくために作成するものと考えましょう。

ネットショップ運営で考えられるリスク

まずは、ネットショップを運営する上でどのようなリスクが発生する可能性があるのかを事前に洗い出しておきましょう。

発送までのリスク

商品の発送までに存在するリスクには、購入者の誤操作等による誤発注、商品の在庫切れ、価格表記や商品スペック表記違いなどがあります。

配送のリスク

配送に関するリスクには破損、出荷遅延、延着や配送先や日時指定間違い等があります。

キャンセルのリスク

購入者が商品を受け取った後のキャンセルに伴う返品、返金もリスクとして挙げられます。

契約期間・解約に関するリスク

継続課金の場合、契約期間や解約について利用中のユーザーとの間でトラブルが発生するリスクがあります。

上記のようなリスクを回避、もしくは起こっても影響を最小限に抑えるよう利用規約を作成します。

利用規約の作成方法

利用規約は同業他社の利用規約も参考にしながら作成すると良いでしょう。

一般的には、利用規約の中では利用者がしてはならないこと=「禁止事項」を列挙します。利用規約には以下のような必ず明記しておいたほうが良い要素がいくつかあります。

登録内容について

登録された個人情報に虚偽が発覚した場合は、販売側により直ちに取引の停止が行われる旨の記載をしておく必要があります。

受注について

個数の入力ミスなどによる注文ミスや、自社の在庫切れなど、その際の状況によっては受注できかねる状況もあるということを伝えます。

配送について

宅配会社や運送会社による配送の遅延や配送先のミスなど、販売側の責任ではない部分ははっきりと明記しておくようにしましょう。

支払いについて

金銭に関わるリスクはネットショップの売上に大きな影響を及ぼすことになりかねません。商品代金の未払いの対応や振込、代引き手数料、送料など前もって販売側が定めた負担義務などは明確にしておく必要があります。

返品・交換・返金について

購入者は実際に商品を見て購入しているわけではないので、商品を受け取ったあとに「イメージと違う」という理由で返品やクレームを入れてくる場合があります。明らかに販売側のミスであれば対応する必要がありますが、それ以外は利用規約のルールに基づいて対応するべきです。返品・交換・返金についてのルールはより慎重に検討するようにしましょう。

もう一つ、利用規約の中で重要なのが「免責事項」です。サイト上の誤記や機能の不具合、業務上のミスなどによる購入者の直接的損害、間接的損害に関して条件を示しつつ、運営側が「責任を負うものではない」ことを示します。

ただし、禁止事項も免責事項も、あまりに自社にとって有利で、購入者にとって不利な内容ばかりではバランスを欠いてしまいます。利用規約を読んで「自社に都合の良いことばかりを押し付ける会社」というイメージを持たれてしまっては売上にも響くでしょう。利用規約を作成する際にまずしっかりと方針を決めてから、利用者の視点も考慮した上で内容を考えてください。

まとめ

ネットショップ運営者側にとって、「自らの立場を有利にしたい」意図があまりに強すぎて、運営者の過大な権利と利用者の過大な義務ばかりが一方的に述べられているサイト利用規約は、いくら利用者の同意行為がなされていても、(民法の公序良俗違反にあたり)法律上無効とされる場合があります。利用規約が一方的で非常識な記載が多いサイトなどは、危険なサイトとみなされることがある点に注意しましょう。もし、自社で作成するのが不安だということであれば、法律の専門家に相談するようにしてください。