ネットショップにおける在庫管理の基本

ネットショップにおける在庫管理の基本

運営しているネットショップの規模が拡大していくにつれ、重要性が増してくるのが在庫管理です。

在庫管理はなぜ必要なのか、そしてどのようにして効率化できるのか、ネットショップ運営者が知っておくべき在庫管理の基本についてご説明します。

ネットショップにおける在庫管理の重要性

ネットショップを運営する上で頭を悩ませることの一つが、自身のショップにとって最適な在庫数はどれだけかを予測することです。商品が売り切れて在庫がなくなってしまえば販売機会の損失を引き起こします。逆に売れ残ってしまえば過剰在庫、不良在庫を抱えることになります。そのバランスを見極めるために必要であり、重要なのが在庫管理です。

ごく小さなネットショップであれば、仕入れと在庫のバランスをコントロールすることもそれほど難しくないかもしれません。しかし、利用者が増えて規模が拡大したネットショップ、あるいはネットショップに加えて実店舗も運営する事業者、ネットショッピングモールなどを利用して多店舗展開しているネットショップなどでは在庫管理はより複雑化し、適正在庫を予測することも非常に難しくなっていきます。

たとえば取引量が増加していく過程で多くのネットショップが陥りやすいのが、欠品を防ごうとしてつい過剰に在庫を抱えてしまうことです。過剰在庫は保管スペースを費やし、出荷時に行うピッキングなどの作業効率を悪化させ、売れ筋商品が変わると売れ残った在庫の陳腐化までも招いてしまいます。在庫は倉庫にあるだけでは利益を生み出すことはなく、逆に保管費用などの管理費用がかかり続けてしまうのです。

在庫管理の基本的な方法

在庫管理はどのようにして行うものなのか、基本的な方法と押さえておくべきポイントを挙げてみましょう。

商材特性を把握して適正在庫を予測する

扱っている商品の特性を把握して、売り上げが上下する要因とパターンを分析します。その目的は適正な在庫量・在庫数を予測することです。そのためには前年までの売上の推移、売れ筋、在庫状況、競合先の動向などを記録しておくことが重要です。特に季節商材は参考になります。

例えばファッション関係であれば、夏物の売り上げがいつ頃から下がり始めるのか、また気温の差でどれだけ左右されるのか把握していると在庫予測しやすくなるでしょう。このほか業界トレンドや、メディアで扱われた事柄などが要因でどれだけ売り上げが伸びたのか記録されていると、さらに正確な予測に役に立つでしょう。

在庫管理システムを導入する

適正在庫を知るためのもう一つの方法が、在庫管理システムの活用です。いまでは、自分でExcelに在庫数を入力するような手間をかけなくても、ネットショップ向けに特化した在庫管理システムが数多く登場し、多くのネットショプが利用しています。

在庫管理システムを導入するメリットは、入荷、受注、出荷などと合わせてデータを一元管理できること、倉庫内のどこに何が何個あるかを示すロケーション管理機能を使って在庫の見える化と共有が実現できることなどです。そして在庫の増減データを正確に把握できれば、適正在庫を求めるための分析も可能になります。

在庫管理システムの選び方

在庫管理システムは「商材特性」によって必要となる機能が変わります。選ぶ時にはまず自社のネットショップで扱っている商材に対応したシステムであることが前提となります。加えて、ネットショッピングモールに出店している場合はそのモールに対応しているか、複数のモールを利用しているなら運営を行っている全サイトの注文に応じて在庫数を自動更新してくれるなどの機能があるかどうかもポイントになります。

また、在庫管理システムというカテゴリーの中には、物流管理をメインに作られたものもあれば、倉庫内のロケーション管理機能を中心に構築されているものもあります。

そのため自分のショップの在庫管理で必要な機能は何なのか、ニーズをはっきりさせておくことが大切です。在庫管理を通じて何がしたいのかというイメージを固めておきましょう。その上で在庫管理システムを提供している企業側に相談し、要望が実現できるかを確認していきます。

ディテールに関してはカスタマイズで柔軟に対応できること、モールが提供する新しいツールや仕様変更などにもアップデートでスピーディーに応じてくれること、などが良い在庫管理システムの条件です。

まとめ

ネットショップ運営における在庫管理はビジネスの規模が小さいうちにシステム化しておくのが理想です。早いうちから在庫の見える化を実現し、適正在庫の分析やデータの蓄積を行っていれば、社内にノウハウが蓄積され、規模が大きくなってからもその資産を活かせるからです。先を見据えた、計画的で効率的な在庫管理の実現を目指してください。